七人の奇妙な依頼人―現役探偵の調査ファイル (双葉文庫)



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読み終わると、心がほっこりします

近所の本屋でやたら「おすすめ」強調されてたので、思わず購入。
現役探偵の調査ファイル…なんて書いてあるから探偵の裏話とかサスペンス的要素といったものを期待していたのですが、「その意味」では期待はずれ。
でも、「短編小説」としては、今まで読んだ本の中でもベスト5に入るかも!
特に第2話のヤクザの親分から依頼された、人探しの顛末を描いた「ペンキ」なんて、涙が止まりません。
いわゆるヒーローじゃないけど魅力的な主人公の、素朴というか人間味というかが、ホントにイイ味出てます。
文章としては全体的に淡々としているのですが、気が付いたら一気に読んじゃってました。
…読み終わって枕元に置いて寝ていたら、旦那が勝手に読んでいたらしく、グスングスンという嗚咽で目が覚めちゃいました(^^)
探偵に対するイメージが変わりました

やさしい表紙の色合いと、奇妙な依頼人という、奇妙なタイトルに興味を持ち買ってみました。
探偵という職業について、ただ、漫画チックなイメージしかもっていなかった私は、この本を読み、意識をすっかり変えました。
この作者は40年も探偵をしているとの事ですが、ごく普通の人のようです。話は7章に分かれていますが、2章の「ペンキ」では思わず泣かされ、6章の「薔薇」では5月の風に揺れている黄色い薔薇の香りを感じました。
表現に説得力があり、その風景がくっきりと目に浮かぶようです。活字が好きなのに、他人の文章にケチばかり付けている親友に早速教えてやろうと思います。彼女は又ケチを付けるかもしれませんが……



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